No.8 オリジナル鞄製造会社を株式譲渡したオーナー事例

子供の成長に寄り添うため、信頼できる方に事業を引き継ぐことを決断しました。

  • Before

    創業事業の経営と育児を両立

  • After

    子供の環境づくりに集中

  • 立場・行動 : 売却・譲渡する

  • ご利用サービス : M&A仲介サービス

  • 動機 : 事業継続と子供を支援するため

  • 作成日

  • 更新日

インタビューした人
吉川

家事と育児をしながら会社経営もされていたオーナー様が、株式譲渡した事例です。「いま、何を大事にしたいか」、深く考えながらもハキハキと受け答えされていた姿が印象に残っています。2年ぶりにお会いしましたが、パワフルさは変わらず、とにかく楽しそうに現在の暮らしを話してくださりました。

  • インタビュー日時 2020/9/18

  • 追加更新日 2021/4/8

目次読了目安時間 : 約2分

オリジナル鞄製造会社を株式譲渡した事例の概要

Sellサイド(譲り渡す側) Buyサイド(譲り受ける側)
業種 アパレル(製造) アパレル(製造・販売)
売上 数千万円 約50億円
オーナー年齢 30代 40代
主目的 事業継続と子供を支援するため 新市場開拓のため

Q1. 会社の譲渡を考えたきっかけは何でしょうか?

まず最初に、会社を譲渡しようと考えたきっかけを教えてください。

私は数年前から、オリジナルの名入れバッグをつくり、インターネット等で販売する事業をママ友3人と一緒に運営していました。事業自体は好調で、楽しくやっていたんですが、息子がインターナショナルスクールに通い始めて、さらにゴルフに本気で取り組むようになったんです。試合や遠征も増えてきて、事業と両立するのがどんどん難しくなってきました。

なるほど。お子さんの成長が大きなきっかけになったんですね。

そうなんです。息子の時間を優先したいと思っていたところ、たまたま主人から吉川さんを紹介していただくことになって。そこでM&Aのことや事例を聞いたりして、「この事業は信頼できる方に引き継いでもらおう」と決めました。

Q2:M&Aを進める上で不安はありましたか?

M&Aを進めていく上で、不安はありませんでしたか?

とくに大きな不安はなかったですね。ただ一つあるとすれば、「私たちの事業を譲り受けてくださる方が見つかるのかな?」という心配はありましたね。

おっしゃられていましたとね。一緒に働く仲間のことを考えると、できればいい方に譲り渡したいとも。

そうなんです、条件云々よりも、そこが気になっていました。なので、誠実な経営者の方に譲り受けていただくことが決まって、本当にほっとしました。

Q3:買い手側と初めてお会いして、どんな印象でしたか?

トップ面談の段階からお互いに好感を持たれていましたよね。初めてお会いしたときは、どんなお気持ちでしたか?

お会いした社長が、「新しい挑戦をしたい」「インターネット販売にも力を入れていきたい」「皆さんと一緒になって考えていきたい」と話してくださって、その前向きな姿勢に共感しました。この方なら安心して任せられるな、と思いましたね。

未来に向けた話で、いろんなアイデアが出ていましたよね。成約前のタイミングで話すことは通常ありませんが、事前にスタッフの方にも相談する流れになったのを覚えています。

はい。私もいちばん気になっていたのは、一緒に事業をやっていた仲間のことでしたので、その進め方はとてもありがたがったです。結局、1人は離れることになりましたが、もう1人のキーマンのスタッフが「続けます」と言ってくれて。しかも本社がちょっと遠い場所なのに「通います」と言ってくれたんです。それは本当にありがたかったです。

お仲間の協力もあって、スムーズに譲渡できましたよね。

Q4:事業譲渡してから数年が経ちますが、望む暮らしはできていますか?

株式譲渡してから、生活はどう変わりましたか?

暮らしぶりは、大きく変わりましたね。事業に関する注文や在庫のことを常に気にしなくてよくなって、すごく気持ちが楽になりました。その分、息子のゴルフ遠征や学校生活をサポートする時間をしっかり確保できるようになったんです。

時間の使い方が一変したんですね!やりたかったことができていて、よかったです。

M&Aしてから2年以上が経ちますが、「あのとき譲渡を決断してよかった」と心から思っています。自分の時間を、子供に注げる環境が整えられたことは本当によかったです。

インタビューに答えてくれたオーナー

吉川さんに「買い手側は、M&Aすることで時間を買っている」というお話を聞いたのですが、M&Aをすることで時間を得ているという点では、売り手側も同じだなと感じています。子供の成長を近くで支える時間を得られたことは、私にとってすごく価値あることでした。

この記事を監修した担当者

株式会社Buyside Bank 代表取締役
M&Aアドバイザー

吉川 翔

1984年 大阪府堺市生まれ。㈱リクルートに新卒入社。求人広告の営業、組織コンサルタント、EC事業の営業組織マネジャーなどを歴任。2016年に大手上場M&A仲介会社に転職。M&Aアドバイザーとして在籍1年半の間に11件の成約をサポート。M&Aの実行支援フェーズだけでなく、「経営者が意思決定を行うタイミングからサポートしたい」と考え、2018年5月に㈱Buyside Bank創業。「気軽にM&Aのことを聞いてもらえて、M&A以外の選択肢を含めて相談できる存在になること」を目指す。年間およそ100人以上の経営者と面談し、創業から2025年4月までの7年間でM&Aアドバイザーとして約40件のM&A成約を支援する。

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