No.9 宝飾の製造会社を譲り受けしたBuyサイド事例

「事業拡大」と「社員の成長」につながると考え、M&Aを行っています。

  • Before

    呉服の卸・小売事業

  • After

    宝飾・呉服をはじめとする多角事業

  • 立場・行動 : 買収・継承する

  • ご利用サービス : M&A仲介サービス

  • 動機 : 商材の幅を広げ、新規顧客を獲得するため

  • 作成日

  • 更新日

インタビューした人
吉川

呉服の販売力に強みを持った会社が、製造力を強みとする宝飾会社を譲り受けた事例です。弊社はM&A仲介というカタチで支援させていただきました。M&A成約後、毎年のように業績を伸長されていて、まさに強み(販売力)と強み(製造力)の相乗効果が発揮された事例といえます。社長に、当時のことを振り返っていただきました。

  • インタビュー日時 2019/3/6

  • 追加更新日 2020/4/10

目次読了目安時間 : 約2分

宝飾の製造会社を譲り受けした事例の概要

Sellサイド(譲り渡す側) Buyサイド(譲り受ける側)
業種 宝飾 呉服
売上 数億円 数十億円
オーナー年齢 60代 40代
主目的 後継者不在のため 商材拡大、新規顧客開拓のため

Q1. 買収を考えたきっかけ、狙いは何でしょうか?

今回の買収を考えたきっかけや狙いって、どんなところにあったんでしょう?

うちは関西で呉服の小売を中心にやってるんですけど、着物って「着ていく場」がないと買っていただけないんですよ。だからイベントを企画したり、そこで宝飾品を一緒に販売したりしてきました。ただ、お客様の年齢層が高齢の方に偏ってきていて…。もっと幅広い層にアプローチしたいなと思っていたところに、ブライダルジュエリーに強い会社の譲渡の話があって、「これは面白い!」と。

既存事業とのシナジー(相乗効果)を感じられたんですね。

そう、そうなんです。従業員のみんなにとっても、呉服だけじゃなくて新しいフィールドで活躍できる場をつくれると思ったので、M&Aを活用して可能性を広げたいと考えました。

Q2:M&Aを進める上で不安や悩みはありましたか?

M&Aを進める中で、不安とか悩みはありませんでしたか?

大きな不安はなかったんですね。強いて上げるならば、ひとつ気になったのはオーナーさんがデザイナー兼経営者だったことですね。もしその方が抜けたら、新しいデザインが出せなくなるんじゃないかと心配しました。

なるほど、その不安はどう解消されたんですか?

実際には、すでにたくさんのデザイン案があったんです。オーナーさんも日々新しいデザインを生み出しているわけじゃなくて、そのストックから選んでつくっている状況でした。だから、そのベースがあれば数年は十分やっていけると判断しましたし、その間でデザイナーを育てるか採用するかも実行できそうだと考えました。

Q3:成約が完了した当時の率直なご感想を教えて下さい

実際に譲渡が完了したとき、率直にどんなお気持ちでした?

商談からクロージングまで10か月かかったんですよ。他社も手を挙げていたので、オーナーさんがどこに託すか悩まれて。それが一番時間かかりましたね。最後の直前に想定外の話が持ち上がって、そのことで社内の意見が一次的に分かれたんです(笑)。正直、もうなくなるんじゃないかと思いましたけど、目的を再確認して進めることにしました。無事に終わったときは本当にホッとしましたね。

その後の業績はどうでしたか?

卸の営業スタイルを見直したら売上は1.5倍、利益は2〜3倍に伸びました。小売も工夫して、業績全体が好調です。M&Aの効果をしっかり実感しています。

Q4:今後の予定を教えてください

今後については、どんな展望を考えていらっしゃいますか?

もちろん呉服の業界を大事にしたい気持ちはあります。ただ市場は縮小傾向ですから、この分野だけに依存するのはリスクだと思っています。だからこそ多角化して、従業員の活躍の場を広げていきたい。営業力や販売力は私たちの強みなので、それを活かしつつグループ全体で成長していきたいです。これからも新しい案件にぜひ挑戦していきたいですね。

なるほど。新しい出会いにも期待、ということですね。

はい。「また面白い話を持ってきてよ」っていうのが正直な気持ちです(笑)

インタビューに答えてくれた代表

これまでにいくつかM&Aをしてきましたが、それらすべては代表1人がマネジメントするかたちではなく、チームで経営するようにしています。事業の経営経験を積むことによって中堅社員は大きく成長していますし、また経営人材が増えていくことは組織力の向上にもつながっています。事業と人材、それぞれの成長にM&Aは役立っていると感じています。

この記事を監修した担当者

株式会社Buyside Bank 代表取締役
M&Aアドバイザー

吉川 翔

1984年 大阪府堺市生まれ。㈱リクルートに新卒入社。求人広告の営業、組織コンサルタント、EC事業の営業組織マネジャーなどを歴任。2016年に大手上場M&A仲介会社に転職。M&Aアドバイザーとして在籍1年半の間に11件の成約をサポート。M&Aの実行支援フェーズだけでなく、「経営者が意思決定を行うタイミングからサポートしたい」と考え、2018年5月に㈱Buyside Bank創業。「気軽にM&Aのことを聞いてもらえて、M&A以外の選択肢を含めて相談できる存在になること」を目指す。年間およそ100人以上の経営者と面談し、創業から2025年4月までの7年間でM&Aアドバイザーとして約40件のM&A成約を支援する。

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