No.12 M&Aによる相続の問題解決を司法書士の先生と協働した事例

相続の問題解決に向けて、不動産M&Aをチームで実行しました。

  • Before

    会社の株式で、相続が揉めている状態

  • After

    株式譲渡によって和解できている状態

  • 立場・行動 : M&Aを補助する

  • ご利用サービス : M&A仲介サービス

  • 動機 : 依頼者(相続人)の利益を最大化するため

  • 作成日

  • 更新日

インタビューした人
吉川

司法書士の先生が相続の対応を行い、私たちはその問題解決の一環としてM&A仲介を行った事例となります。税理士の先生と不動産売買の専門家の方を含めて、4つの異なる専門性を活かして問題解決に臨みました。

  • インタビュー日時 2025/4/23

  • 追加更新日 2025/5/4

目次読了目安時間 : 約2分

M&A成立に向けてご協力いただいた概要

M&Aサポートの概要
職業 司法書士
当事者との関係 相続の相談相手
Buyside Bankとの関係 ビジネスパートナー
サポート内容 株主との折衝、相続サポート等

Q1.司法書士の先生が、M&Aの専門家に相談したかったことは何ですか?

M&Aを専門としている私たちへご相談いただく前に、どんなことがあったのでしょうか?

本件は税理士の先生から「相続で揉めている顧問先があるから調整してほしい」と連絡をもらったことから始まりました。現金や不動産に加えて“会社の株式”が遺産に含まれていて、葬儀の場で「会社の株は私が運営しているから多くもらう」と主張する方がいて……ここが争点となっていました。

相続財産に“会社株式”が入っていたことがわかり、相続が複雑になったのですね。

そうです。その会社自体に目を向けると、不動産賃貸をしている会社で実働はほとんどありませんでした。相続の論点となる大きな資産は、広い土地とマンションです。相続人たちの間で合意形成するプランとして、“不動産売却”をしたあとに会社を廃業し、残余財産を分ける道筋を最初は描いていたんです。

不動産売却が第一の選択肢だったのですね。「M&A」というもう一つの選択肢は、どのタイミングで出てきたのですか?

私たちに相談してくださった方とは別の相続人が、「会社ごと売却できるM&Aもありでは?」と案を出してくれました。その結果、不動産売買とM&A、相続人にとってどんなメリット・デメリットの違いがあるのか、整理する必要が出てきました。Buyside Bankの吉川さんにご相談したのはそのタイミングですね。

私たちの対応で印象に残っていることはありますか?

印象に残っているのは、M&Aありきではなく、不動産売買のプランも丁寧に検討してくれたことですね。ふつうは自分たちの専門に寄せたがると思うのですが、すごく柔軟だと感じました。M&Aと不動産売買では税務面等が異なることや、最終的な手取り額に至るまでの計算式の違いを説明できたことで、相続人の皆様とどう進めるかの合意形成もスムーズに行えたと感じています。

Q2:不動産M&Aを一緒に進めていく中で、不安はありましたか?

今回は、入札形式で「入札額」と「購買方法」を買い手候補サイドに提示していただく形式で進めましたが、進める上で不安や悩みはありましたか?

とくに不安はありませんでしたね。吉川さんに相談してから、M&A成約まで約9か月だったと思うのですが、進め方は明確でしたし、入札日を設定して「M&Aでも不動産売買でもOK」という枠組みを先に示せていたので、買い手サイドも選択しやすいだろうなと感じていました。

買い手サイドからすると、不動産売買の専門家と一緒に説明したことも安心材料になったようでした。会社によって投資ルールは異なりますので、「“どちらでも選べる”ことは意思決定する上で検討しやすい」とおっしゃっていただく方もいました。結果、複数社が興味を持って下さりましたね。

入札後も、入札金額で比較せず、税務考慮後の手残り額で比較できたので、相続人のみなさまとの合意ははやかったですね。事前に説明できていたことも効いていたと思います。

Q3:不動産M&Aの成立で、相続の問題解決はできましたか?

想定通りのスケジュールでM&Aが成立したとき、どんなことを感じていましたか?

印象的だったのは、ご依頼者をはじめとする相続人の皆様の喜びようですね。感謝のお言葉を多くいただけましたし、かなりご満足いただけたのではないかと。

相続において、経済面以外の効果は何かありましたか?

関係性の面での影響も大きかったと思います。相続を機にこじれていた親族間のわだかまりが、お金の分配で“納得”が形成されたことで、関係修復の入口になったようです。

良好な関係に戻ってよかったです!今回、異分野の専門家でプロジェクトチームを組んだわけですが、やってみてどうでしたか?

専門家同士でチームを組むと、やはり出来ることが広がりますね。それと、もめがちな手数料の分配について、M&Aでも不動産売買でも関与メンバーで適正に分ける合意が取れていたこともよかったと思います。運営上の透明性を高められたことは、チームの連携に良い影響をもたらしたと思いますね。

「相続人の皆様の満足」と「買い手サイドの満足」、その両方を追うイメージが、チームみんなで共有されていましたよね。最後に、僕らに期待いただけることがあれば教えてください。

柔軟かつスピーディに。これからも、この姿勢で対応いただけると嬉しいです。相続とM&Aが複雑にからむような案件は個別性が高いので、依頼人の利益最大化に向けて、ベストなプランを一緒にいろいろと考えていきましょう。また何かあれば、よろしくお願いいたします。

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インタビューに答えてくれた司法書士の先生

ふだんの業務とは異なる仕事でしたので、私にとっても記憶に残るプロジェクトとなりました。異業種の先生方からいろいろと学び、ご依頼主のためにできることを今後も増やしていきたいですね。

この記事を監修した担当者

株式会社Buyside Bank 代表取締役
M&Aアドバイザー

吉川 翔

1984年 大阪府堺市生まれ。㈱リクルートに新卒入社。求人広告の営業、組織コンサルタント、EC事業の営業組織マネジャーなどを歴任。2016年に大手上場M&A仲介会社に転職。M&Aアドバイザーとして在籍1年半の間に11件の成約をサポート。M&Aの実行支援フェーズだけでなく、「経営者が意思決定を行うタイミングからサポートしたい」と考え、2018年5月に㈱Buyside Bank創業。「気軽にM&Aのことを聞いてもらえて、M&A以外の選択肢を含めて相談できる存在になること」を目指す。年間およそ100人以上の経営者と面談し、創業から2025年4月までの7年間でM&Aアドバイザーとして約40件のM&A成約を支援する。

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