水平型M&Aとは?
水平型M&Aとは、既存の事業領域を横に広げる投資戦略です。主に同業種・同業態の企業を対象に行われ、以下のような目的があります。
- 新しい地域に進出し、販路を拡大する
- 取引先や顧客層を増やす
- スケールメリットを活かして仕入れや生産コストを削減する
- 専門人材を確保し、人材調達の効率を高める
同業種であるため事業理解もしやすく、M&Aの効果やリスクを見極めやすいのが特徴です。初めてM&Aを検討する企業にとっても取り組みやすい手法と言えます。
水平型M&Aの種類
水平型M&Aは大きく分けて2種類に分類できます。
オフライン重視の水平型M&A
- エリア拡大:飲食店、小売・サービス業、ジム、配送会社、土木・建設業など、地域展開が成長のカギとなる業種で多く見られます。
- 取引先獲得:製造業における一次請け資格の獲得や、顧客層が近い異業種の買収などが該当します。
オンライン重視の水平型M&A
- 販売チャネルの獲得:オンラインサービスを強化してこなかった企業が買収したり、Webサービスを展開する企業が相乗効果のあるポータルサイト等を買収したりするケースが散見されます。
- 顧客データベースの活用:蓄積された顧客DBやサービス基盤を活かし、自社商品とのシナジーを狙うケースが増えています。
水平型M&Aの成功ポイント
譲渡サイド(売り手)のポイント
- 情報の可視化:財務諸表や顧客データ、販売ノウハウなどを整理し、買い手が評価しやすい状態にする。
- 関係性の維持:従業員や取引先との信頼関係を維持し、M&A後のスムーズな引き継ぎにつなげる。
譲受サイド(買い手)のポイント
- 目的の明確化:なぜその地域・チャネルを獲得したいのか、戦略的な意図を明確にする。
- シナジーの検証:既存事業との相乗効果を事前にシミュレーションする。
- 組織文化の適合性:マネジメント方針や従業員のモチベーションが自社と合うかを確認する。
場合によっては、売り手オーナーに顧問として一定期間関与してもらうことで、従業員や取引先との関係性を円滑に引き継ぐケースもあります。
本記事のポイントまとめ
- 水平型M&Aは、同業種での販路拡大や顧客獲得を通じて売上拡大とコスト削減を実現できる。
- オフライン(地域・取引先)とオンライン(チャネル・顧客DB)の2種類がある。
- 成功には「情報の可視化」と「戦略目的の明確化」、そして「組織文化の適合」が重要。
水平型M&Aは、成長を加速させたい企業にとって有効な手法です。自社に適したM&A戦略を検討することで、次のステージへの成長を実現できます。