No.2 土木工事・道路舗装会社を株式譲渡した50代オーナー夫婦事例

社員と経営を評価してくれるお相手がいたから、 解散ではなく、M&Aを選択しました。

  • Before

    道路舗装経営

  • After

    リゾート地にて貸別荘経営

  • 立場・行動 : 売却・譲渡する

  • ご利用サービス : M&A仲介サービス

  • 動機 : 後継者不在の為

  • 作成日

  • 更新日

インタビューした人
吉川

創業から30年以上も自身で経営されてきた土木工事・道路舗装の会社を譲渡し、60歳を機にリゾート地に移住して新たな生活をはじめている譲渡オーナーの事例です。株式譲渡の締結がなされてから1年余りが経過し、現在は新たな地で新たな事業に忙しくされています。開店に伴ってご招待いただいた際、M&Aを決断された当時の背景や、譲り渡しに不安はなかったのか等、いくつかお伺いさせていただきました(2021/7/1) インタビューしてから約3年半後、久しぶりに訪問いたしました。貸別荘事業で働く人も増えて、盛況だとか。第二の人生の過ごし方を追加で聞いてきました(2025/3/1)

  • インタビュー日時 2021/7/1

  • 追加更新日 2025/3/1

目次読了目安時間 : 約2分

土木工事・道路舗装会社を株式譲渡した事例の概要

Sellサイド(譲り渡す側) Buyサイド(譲り受ける側)
業種 道路舗装 土木・道路舗装
売上 数億円 約30億円
オーナー年齢 50代 40代
主目的 後継者不在の為 舗装事業の拠点拡大の為

Q1. 譲渡を考えたきっかけは何でしょうか?

改めて、譲渡を考えたきっかけを話して頂けますか?

後継ぎがいなく、働き詰めの社長の身体が気がかりだったこともあり、60歳になったら「明るく会社の解散をしよう」と以前から夫婦で話し、社員のみんなにもそれとなく共有をしていました。
社員のみんなが次の職場に移るまでには支援金等も必要になるだろうから、区切りのタイミングがくるまでは堅実な経営を続けることを第一に心がけつつ、私たち自身もその後にどう暮らしていくかイメージを膨らませていました。
そんな計画をある知人に話したとき、その方から「これだけ堅実に経営されている会社なので、M&Aという選択肢もあるんじゃないか。紹介するから、一度話だけ聞いてみたら?」と勧められて、Buyside Bankのお二人とお会いすることになりました。
M&Aという言葉自体は知っていましたが、自分たちとは違う世界の話だと思っていたので、最初は半信半疑な気持ちでいました。

はい、その気持ち、奥様の表情に出ていたのを覚えています(笑)。
いつから、M&Aを検討してみようと本気で思うようになりましたか?

M&Aを本格的に検討しようと思えたのは、2度目の面談時ですね。
企業価値の試算結果と、解散と譲渡それぞれの場合のメリット・デメリットをわかりやすく説明いただいたこともそうですが、会社や私たちの将来のことを一緒に考えてくれたことが嬉しかったです。
話がどんどん具体的になり、イメージもクリアになってきたので、話を前に進めてみようという気持ちになりました。

Q2:M&Aを進める上で不安はありましたか?

M&Aを進めていく中で、不安を感じることはありましたか?

「私たちの会社をほしがるお相手は、本当にいるのか?」
その点を不安に感じていました。
ただし、「M&Aができなければ、当初の予定通りに解散の選択をするだけ」と考えていたので、割り切って考えることはできていました。
M&Aは初めての体験で、準備することや考えることは少なくありませんでしたが、混乱することはありませんでした。
情報が出回らないようにお声がけする会社を事前にすり合わせたり、進捗をこまめに共有していただいたり、気になることもその度に顔を突き合わせて相談できたことが、安心につながっていたと思います。

譲り受けをしていただく会社の社長と面談したのは、相手先探しを始めてから2~3ヶ月が経ったときのことだったと思うのですが、どんな印象でしたか?

熱意や現場感を重視されていたことが印象に残っています。
舗装事業や作業員に対して敬意を持たれていて、私たちが経営で工夫してきたところを評価して下さっていることを感じました。
また、成約前に新たな社長候補の方に助っ人として現場で一緒に働いてもらうことで、お互いの理解を深めることができたこともあって、解散ではなく、この会社さんに譲り受けていただこうと徐々に気持ちが固まっていきました。

Q3:譲渡が完了した当時の率直なご感想を教えて下さい

事務所で成約式を行いましたが、どんな感情を抱きましたか?

当時のことを思い出すと…
自分たちのことで感傷に浸るというよりも、社員や会社、協力会社とのこれからのことを考えなければと感じていたように思います。
また、私たちは引き継ぎを含めて事業に関わり続けることになりますが、株主という立場でなくなるので、そのあたりの振る舞いを自ら律していかなければいけないと気を引き締めていました。

M&Aをしてから、もう1年以上が経ちますね。M&Aしてよかったですか?

改めて振返ってみてもM&Aを選択してよかったと心から思います。
社員たちの雇用を継続できて、創業した会社が譲り受けた会社の力になり、私たちは新たな地で新たなチャレンジを始められている。
誰もが損をしない選択だったと思います。とはいえ、その選択も過去の話なので、私たちは私たちで新たな挑戦に力を尽くし、これからを楽しんでいきたいと思っています。

【25年2月再訪】あれから3年半経ちましたが、暮らしに変化はありましたか?

お久しぶりです!前回宿泊させてもらった後、子供たちが「また行きたい」と今でもよく言っています。前にお電話したときオンシーズンは予約が取れないほど盛況って聞きましたが、最近はどうですか?

有難いことにリピートして頂けるお客様も多く、新しい仕事は充実していますね。
姪っ子が働きにきてくれるようになって体制も充実してきましたし、道路舗装会社を経営していたときに住んでいた自宅も引き払い、もう完全にこっち中心の生活になっていくと思います。
なにより、新しい生活をとにかく楽しめていると思います。

M&Aしてから、もう5年ですね。お二人が楽しそうで何よりで、また高橋も連れて遊びにきますね!

はい、ぜひ遊びにきてください。
というか、また泊りにきて(笑)。夜、久しぶりに飲みましょう。

せひ。本日はお忙しい中、ありがとうございました!

2021年7月、家族で宿泊させてもらった時の写真

天気のいい日はトゥクトゥクで迎えに来てくれることも

貸別荘の目の前が海(ほぼプライベートビーチ!)

ワンちゃんも宿泊OK

サンセットもきれいなリゾートエリア

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本M&A事例の流れ

M&Aの目標整理

廃業を検討されていたご夫妻に、M&Aのメリットデメリットや具体的なシミュレーションを共有。約2ヶ月間ほどかけて、目標を一緒に整理しました。

M&Aの提案準備

必要資料を集めたり、情報を企業概要書にまとめたり、買い手候補リストを作成したり。約2ヶ月間ほどかけて、M&Aの提案準備を行いました。

M&Aの提案交渉

ご夫妻とすり合わせた買い手候補リストをもとに、提案活動を進めました。秘密保持契約を交わした相手には企業概要書を提示しています。ちょうど3ヶ月間が経ったころに、現在の買い手オーナー様とのトップ面談を行いました。

M&AのDD・契約

トップ面談後、買い手は財務DD(デュー・デリジェンス)を行いながら、より実態をリアルに把握するため、現場の舗装業務のお手伝いもしていました。 すこしイレギュラーな対応ですが、この動きによりM&A後の動き方に関する認識すり合わせが進みました。

引き継ぎ

業務委託契約を締結し、約1年間かけて引き継ぎをされていました。後半に向かうにつれて引き継ぎの時間が減り、段々と貸別荘事業にかける時間が増えていきました。

インタビューに答えてくれた50代オーナー夫婦

M&Aをしてからもう数年が経ちます。こちらの生活にもずいぶん慣れてきて、貸別荘事業を一緒に行う仲間も増えました。道路舗装の会社をやっていたときも充実していたのですが、それとはまた違った生活を今は楽しんでいます。

この記事を監修した担当者

株式会社Buyside Bank 代表取締役
M&Aアドバイザー

吉川 翔

1984年 大阪府堺市生まれ。㈱リクルートに新卒入社。求人広告の営業、組織コンサルタント、EC事業の営業組織マネジャーなどを歴任。2016年に大手上場M&A仲介会社に転職。M&Aアドバイザーとして在籍1年半の間に11件の成約をサポート。M&Aの実行支援フェーズだけでなく、「経営者が意思決定を行うタイミングからサポートしたい」と考え、2018年5月に㈱Buyside Bank創業。「気軽にM&Aのことを聞いてもらえて、M&A以外の選択肢を含めて相談できる存在になること」を目指す。年間およそ100人以上の経営者と面談し、創業から2025年4月までの7年間でM&Aアドバイザーとして約40件のM&A成約を支援する。

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