飲食事業を事業譲渡した事例の概要
| Sellサイド(譲り渡す側) | Buyサイド(譲り受ける側) | |
|---|---|---|
| 業種 | 飲食店 | 飲食事業(会社新設) |
| 売上 | 約3億円 | 0円 |
| オーナー年齢 | 60代 | 40代 |
| 主目的 | 後継者不在の為 | 新規参入の為 |
Q1. 譲渡を考えたきっかけは何でしょうか?
そもそも、譲渡を考え始めたのはどういう理由からですか?
正直、最初はM&Aなんて全く考えていませんでした。後継者もいないので、“あと数年やってキレイに畳もうかな”くらいに思っていたんです。
M&Aを選択しない未来もあったということですか?
そうなんです。吉川さんが来られて、「いま会社を譲り渡すといくらくらいになるか」だけまずは聞いてみようと思って、顧問税理士を紹介したんですが…暫定の評価額を見たときは驚きましたね。店舗を5店舗に縮小していたのに、こんな金額になるのか、と。
企業価値評価をみて、かなり気持ちが動きましたか?
はい。抱えていた負債を返していく時間や、20年かけて育ててきたブランドや従業員のことを考えると、“今が決断のタイミングだな”と。採用も厳しくなってきていたので、株でいう“利益確定売り”みたいな感覚でしたね。
Q2:M&Aを進める上で不安はありましたか?
進めていく中で、不安はありませんでしたか?
大きな不安はなかったですが、“どんな方が譲り受けてくれるのか”には興味がありました。というのも、過去に悪い業者に利用されて負債を抱えた経験があったので。
当時お話いただいた件ですね。たしかに、かなりあくどい印象でした。
そうですね。ただ今回は、育ててきたブランドをしっかり評価してくださったのが好印象でしたし、双方が安心できる“事業譲渡”という形をご提案いただいたので、とんとん拍子で進みました。従業員の雇用も守られる条件でしたし、先方は同じ業態での成功実績がある方だったので、譲渡後の不安もほとんどなかったですね。20年来一緒に歩んできた税理士との顧問契約も継続いただけたので、それも安心材料でした。
Q3:譲渡が完了した当時の率直なご感想を教えて下さい
実際に譲渡が完了したとき、どんなお気持ちでしたか?
得られた対価で負債も返せて、“一区切りついたな”とホッとしましたね。ずっと店舗中心の生活だったんですが、今は仲間とゴルフをしたり、趣味のドライブを楽しんだり、自由に過ごせています。
生活スタイルが大きく変わったんですよね!
そうなんです。譲渡から1年以上たちますが、実はいま仲間と食品の新しい開発計画も進めているんです。これまでの商品とはまったく違うんですが、“こんな食品があったら流行るんじゃないか”と知恵を出し合いながら、純粋に開発を楽しんでいます。経営者としての責務からは解放されましたが、全然ヒマにはなっていません(笑)。これからの人生も、思い切り楽しんでいきたいですね。

インタビューに答えてくれた60代オーナー
休日にゆっくりする暮らしを謳歌しています(笑)。遊びだけでなく、複数の友人と食品開発したり、時間を有意義に使う生活が続いています。