訪問介護・訪問看護の会社を株式譲渡した事例の概要
| Sellサイド(譲り渡す側) | Buyサイド(譲り受ける側) | |
|---|---|---|
| 業種 | 介護・福祉 | 介護・福祉 |
| 売上 | 約1億円 | 約3億円 |
| オーナー年齢 | 40代 | 30代 |
| 主目的 | 会社の発展のため | 拡大成長のため |
Q1. 譲渡を考えたきっかけは何でしょうか?
まず、会社を譲渡しようと考えたきっかけを教えていただけますか?
一番大きかったのは、“このままではご利用者様や社員を守れなくなるかもしれない”という不安ですね。他界した父から株式を相続し、業界経験がない中で何とか経営をしてきですが、翌年に訪れる法改正をとても怖く感じていました。
経営環境が厳しくなる予感があったんですね。
はい。それに、自分自身も“このままじゃ体が持たないな”と感じていました。1人になった母の心配もありますし、子供も受験を控えていて、移動も含めて毎日が追われる状態でした…。ご利用者様や社員のことと家庭のことを総合的に考えて、会社を“適切な人に託すべきだな”と思ったんです。
どのようにしてM&Aという手法にたどりつきましたか?
M&Aという手法を知ったきっかけは、顧問税理士さんの一言でした。最初は“自分には関係ない世界”だと思っていたんですが、調べていくうちに可能性を感じて。会員登録している商工会議所がM&Aの支援をやっていると知り、その商工会議所のご紹介でお2人と会うことになりました。
Q2:M&Aを進める上で不安はありましたか?
初めてなので色々と思うことはあったと思うのですが、M&Aを進めていく上で不安は何かありましたか?
M&Aが成立するのか。いい方に託すことができるのか。不安はありました。相場よりも高く給料を設定していたり、ご利用者様の負担を考えて加算を控えたりもしていたので、どこが私たちの会社を譲り受けてくださるのか、見当はついていませんでした。
ご利用者様や社員のことをよく話されてましたよね。一方で、経営サイドの気持ちも痛いほど分かる、と。その結果、イレギュラーですが、創業から働いている社員さんに相談されたんですよね。
そうなんです、ご利用者様と社員のことを一番よく知っているのはAさんでしたので、私一人では考えず、どういう方向性で進めていくのがベストか、思い切って相談することにしました。Aさんからは、新しい体制で変わっていくことに前向きな意見をもらえたので、「相談してよかった」と感じました。
Q3:譲渡が完了した当時の率直なご感想を教えて下さい
初めて面談させていただいてから、約10か月での成約となりましたが、契約締結のときはどんな感情を抱いていましたか?
業界に詳しく、成長を続ける会社に譲り受けていただくことが決まり、ホッとした気持ちでした。社員が馴染みやすいように、引き継ぎの方法もいろいろと考えてくれていたので、安心感がありました。
最初から友好的で、「それぞれの良さを活かしながら連携していきましょう」という感じでしたよね。
はい、そう迎え入れて下さって、本当に有難かったです。キーマンとなるAさんをサポートしながら、みんなにとっていいカタチになるよう、引き継ぎを頑張っていきたいと思います。

インタビューに答えてくれたオーナー
M&Aを進めていく中で、これまでの経営を振り返ることが多々ありました。例えば、「あのとき、思い切って職員の採用に踏み切っていれば、譲り受ける側からすれば検討しやすかっただろうにな」等といった感じです。次の方に託すことを念頭に入れることで、経営の判断も変わってくる。今回のM&Aを通じて、そんな気づきもありました。