No.6 訪問介護・訪問看護の会社を株式譲渡したオーナー事例

ご利用者様や社員、家族を守ろうとした結果、会社を適切な人に託すことを決断しました。

  • Before

    父から株式を相続し会社経営

  • After

    親の介護と育児に集中

  • 立場・行動 : 売却・譲渡する

  • ご利用サービス : M&A仲介サービス

  • 動機 : 会社の発展のため

  • 作成日

  • 更新日

インタビューした人
吉川

先代(お父様)から株式を譲り受け、数年間経営されていたオーナー様の株式譲渡事例です。オーナー様はもともと別の仕事をされていたそうですが、資格も取得し、多くの職員さんを経営者として支えておられました。M&Aを選択されたのは、会社の発展と家族のケアを両立するためです。自身のためではなく、常にご利用者様や社員、家族のことを第一に話している姿がとても印象に残っています。

  • インタビュー日時 2025/3/5

  • 追加更新日 2025/4/30

目次読了目安時間 : 約2分

訪問介護・訪問看護の会社を株式譲渡した事例の概要

Sellサイド(譲り渡す側) Buyサイド(譲り受ける側)
業種 介護・福祉 介護・福祉
売上 約1億円 約3億円
オーナー年齢 40代 30代
主目的 会社の発展のため 拡大成長のため

Q1. 譲渡を考えたきっかけは何でしょうか?

まず、会社を譲渡しようと考えたきっかけを教えていただけますか?

一番大きかったのは、“このままではご利用者様や社員を守れなくなるかもしれない”という不安ですね。他界した父から株式を相続し、業界経験がない中で何とか経営をしてきですが、翌年に訪れる法改正をとても怖く感じていました。

経営環境が厳しくなる予感があったんですね。

はい。それに、自分自身も“このままじゃ体が持たないな”と感じていました。1人になった母の心配もありますし、子供も受験を控えていて、移動も含めて毎日が追われる状態でした…。ご利用者様や社員のことと家庭のことを総合的に考えて、会社を“適切な人に託すべきだな”と思ったんです。

どのようにしてM&Aという手法にたどりつきましたか?

M&Aという手法を知ったきっかけは、顧問税理士さんの一言でした。最初は“自分には関係ない世界”だと思っていたんですが、調べていくうちに可能性を感じて。会員登録している商工会議所がM&Aの支援をやっていると知り、その商工会議所のご紹介でお2人と会うことになりました。

Q2:M&Aを進める上で不安はありましたか?

初めてなので色々と思うことはあったと思うのですが、M&Aを進めていく上で不安は何かありましたか?

M&Aが成立するのか。いい方に託すことができるのか。不安はありました。相場よりも高く給料を設定していたり、ご利用者様の負担を考えて加算を控えたりもしていたので、どこが私たちの会社を譲り受けてくださるのか、見当はついていませんでした。

ご利用者様や社員のことをよく話されてましたよね。一方で、経営サイドの気持ちも痛いほど分かる、と。その結果、イレギュラーですが、創業から働いている社員さんに相談されたんですよね。

そうなんです、ご利用者様と社員のことを一番よく知っているのはAさんでしたので、私一人では考えず、どういう方向性で進めていくのがベストか、思い切って相談することにしました。Aさんからは、新しい体制で変わっていくことに前向きな意見をもらえたので、「相談してよかった」と感じました。

Q3:譲渡が完了した当時の率直なご感想を教えて下さい

初めて面談させていただいてから、約10か月での成約となりましたが、契約締結のときはどんな感情を抱いていましたか?

業界に詳しく、成長を続ける会社に譲り受けていただくことが決まり、ホッとした気持ちでした。社員が馴染みやすいように、引き継ぎの方法もいろいろと考えてくれていたので、安心感がありました。

最初から友好的で、「それぞれの良さを活かしながら連携していきましょう」という感じでしたよね。

はい、そう迎え入れて下さって、本当に有難かったです。キーマンとなるAさんをサポートしながら、みんなにとっていいカタチになるよう、引き継ぎを頑張っていきたいと思います。

インタビューに答えてくれたオーナー

M&Aを進めていく中で、これまでの経営を振り返ることが多々ありました。例えば、「あのとき、思い切って職員の採用に踏み切っていれば、譲り受ける側からすれば検討しやすかっただろうにな」等といった感じです。次の方に託すことを念頭に入れることで、経営の判断も変わってくる。今回のM&Aを通じて、そんな気づきもありました。

この記事を監修した担当者

株式会社Buyside Bank 代表取締役
M&Aアドバイザー

吉川 翔

1984年 大阪府堺市生まれ。㈱リクルートに新卒入社。求人広告の営業、組織コンサルタント、EC事業の営業組織マネジャーなどを歴任。2016年に大手上場M&A仲介会社に転職。M&Aアドバイザーとして在籍1年半の間に11件の成約をサポート。M&Aの実行支援フェーズだけでなく、「経営者が意思決定を行うタイミングからサポートしたい」と考え、2018年5月に㈱Buyside Bank創業。「気軽にM&Aのことを聞いてもらえて、M&A以外の選択肢を含めて相談できる存在になること」を目指す。年間およそ100人以上の経営者と面談し、創業から2025年4月までの7年間でM&Aアドバイザーとして約40件のM&A成約を支援する。

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