リフォーム会社を譲り受けしたM&A事例
| Sellサイド(譲り渡す側) | Buyサイド(譲り受ける側) | |
|---|---|---|
| 業種 | リフォーム | リフォーム |
| 売上 | 数億円 | 数十億円 |
| オーナー年齢 | 60代 | 30代 |
| 主目的 | 後継者不在のため | 拡大成長のため |
Q1.M&A(買収)の動機は何ですか?
本日はよろしくお願い致します。すでにM&Aをいくつもされていますが、買収を検討し始めたそもそものきっかけを教えてください。
意識していることは、ミッション・ビジョンの達成ですね。経営の目的から逆算して考えたとき、いまの成長スピードでは業界を魅力的に変えるところまで到達するには時間が足りなくなる。リフォーム業界が「成長」から「成熟」へ移る局面だからこそ、M&Aは成長スピードを速めるための手段として有効になると考えました。
自社の成長と、業界の動向を踏まえたうえでのM&A戦略なのですね。複数回、M&Aを実施されているのはどうしてでしょうか?
成長スピードを継続して速めていくために、もともと何度もM&Aをするつもりでいました。何社か連続して譲り受けたのは、社内がM&AやPMIに慣れるためであったり、社外にも「この会社はM&Aをしながら成長する会社だ」というフラグを立てたりする必要があると考えていたからですね。
なるほど、明確な意図があったんですね。今回のM&Aが3社目だと思うのですが、近いエリアで同業のリフォーム会社を買収した狙いは何でしょうか?
譲り受けることになったリフォーム会社は、取り扱っている工事内容が異なります。同一エリアにありますので、「それぞれが得意な工事内容に集中する」いい補完関係を築けると感じました。さらに対象企業は1店舗展開でしたが、弊社のノウハウや出店エリアを活用することで多店舗展開ができるとも感じました。グループとして、1社単独としても成長できると感じたことが、今回のM&Aを決断した理由ですね。
Q2:M&Aを進める上で不安に感じたことはありましたか?
M&Aをすでに2回されていますが、M&Aを進める上で不安だったことはありましたか?
吉川さんとも2回目ですし、大きな不安はなかったですね。検討段階から事業計画と統合戦略の絵が描けていましたし、先方の代表と合意できるかどうかだけが気になっていました。
たしかに、本件をご提案してからトップ面談にいたるまでのスピードははやかったですよね。
たしか、4~5ヶ月くらいで成約に至ったんですかね。トップ面談で互いの良さを引き出し合うビジョンを共有できたことが大きかったですね。
Q3:成約が完了した当時の率直なご感想を教えて下さい
成約した日のことを思い出していただきたいのですが、何を感じられていましたか?
ワクワク感と責任感が同居していましたね。これは毎回感じていることなのですが、40〜50年積み上げてこられた大切な事業を受け継ぐわけですから、重みは常に感じます。
先人への敬意について、いつもお話しされていますよね。PMI(統合後の運営)もこれまでのやり方を尊重しながら徐々に精査していく方針だと思うのですが、その後どう進んでいますか?
そうですね、拙速に変えるようなことはせず、ちゃんとすり合わせる時間をかけて経営を引き継いでいきました。M&A後も顧問で関わっていただいていた先代はすでにご勇退されたのですが、今期は過去マックスの売上に到達する見込みです。組織の若返りや体制変更を丁寧に行えたことで、現場の意思決定スピードがすごく速くなっています。
もともとの良さを活かしつつ、次のフェーズに移っていっている感じでしょうか。
はい、新体制に“自然に”バトンを渡りましたね。現状維持の力学はどの組織にもありますが、組織全体が次のステージに目が向くために必要なことが何かを学べたことは、今後のM&A推進において非常に大きかったと感じますね。
Q4:今後の展望をお聞かせください
さいごに、これからの成長戦略を聞かせてください。
まずは、オーガニックに自社を成長させていくことですね。その歩みを速めることが、ど真ん中かと。そのうえで、M&Aでグループの成長を進めていきます。業界全体はこの10年が再編のピークになるかもしれません。そのうねりに乗るべく、自ら変化を続けたいと考えています。
M&Aは成長の機会であり、自らを変える機会でもあるのですね。
会社も生き物。生まれ、つながり、また生まれ変わる。産業革命のころから変わらない流れです。私たちはミッション達成のための手段としてM&Aを活用し、変化しながら成長していきたい。その姿勢は一貫して持ち続けたいと考えています。

インタビューに答えてくれた代表
会社を譲り受ける責任感、ミッション・ビジョンの達成に近づく高揚感、M&Aをするたびに2つの感情を抱きます。今後もM&Aをしていくことになりますが、その感情は大事にしていきたいと思います。