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CASES

No.1 リフォーム会社の株式譲渡

譲受企業の課題と自社の強みが合致し、 三度目の正直で、M&Aの実現に至りました。

(インタビュアー:吉川(写真左) 2019年8月インタビュー実施)

「譲渡オーナーのK様は、M&Aを検討し始めたタイミングでたまたまM&A仲介会社から提案を受け、譲受企業の探索を進められていました。譲渡オーナーのK様は少なくない労力をかけていたのですが、結果は譲受企業とお会いすること(トップ面談の工程)にまで進めることができず。M&Aに期待されていた分、気落ちもされていて、私が担当する機会をいただいたのはそんな時でした。
私は、これまでの交渉が破談した要因をマッチング戦略の問題と仮定し、譲渡対象事業の強みを再整理したうえで、その強みを求めるであろう譲受企業様をリストアップしました。結果、3度目の正直でようやくトップ面談にも進み、紆余曲折を経ながらも無事に最終契約締結に至ったのです。
そんな譲渡オーナーK様がM&Aをなぜ実施するに至ったのか、M&Aに不安はなかったのか、いくつかヒアリングをさせていただきました」
M&A概要
譲渡企業
業種リフォーム
売上約3億円
オーナーの年齢60代
譲渡の主目的後継者不在の為
譲受企業
業種ハウスメーカー
売上約60億円
オーナーの年齢40代
譲受の主目的対象エリアへの新規参入の為

Q1:譲渡を考えたきっかけは何でしょうか?

子供が跡を継がないことが確定したときですね。ちょうど同じ時期、私自身が体調を崩してしまったこともあって、事業承継やM&Aを通じた会社譲渡を考えはじめることになったんです。会社のことやらその後の人生のことやらを考えだすと、気がづけば人生を逆算して考えている時間も増えていました。負債を返済する期間とその時点での年齢がはっきりとイメージできたとき、時間的余裕はあまりない、と思いましたね。だから、できるだけ早いタイミングで譲り受けていただく企業を見つけたい。私自身も新しい挑戦をしたい。そのように考えるようになり、M&Aに対する期待や想いは高まっていきました。

Q2:M&Aを進める上で不安はありましたか?

不安はありましたね。それまでの2回が、ともにうまくいっていなかったので。小さくない負債もあったので、それがネックになるんじゃないかと。だけど、今回は譲受企業様の買収したい理由と、私たちの会社の強みが合致していたので、不安はあったけど期待もできそう、という心持ちでした。負債の中にはデリバティブの問題もあったのですが、それでも弊社の営業ノウハウや顧客データベースに対して高く評価いただいたとき、やり取りを進めるうちにベストな資本提携になるのではないかと思えるようになりました。もし、今回も破談していたら、、ちょっと精神的にきつくなっていたかもしれないですね(苦笑)。

Q3:譲渡が完了した現在の率直なご感想を教えて下さい

最終契約書にサインしたときは、ホッとした気持ちとやはり寂しい気持ちの両方がありました。いまは譲渡してから1年弱が経つのですが、やっぱり託してよかったと思います。顧問として新しい方々に培ってきたノウハウを共有する機会もいただいていますし、親会社となった譲受企業の社長や皆さんも頼りにして下さっている。やりがいがありますね。それに何より自由になった時間が増え、モノづくりに集中できる機会が増えたことがうれしいです。借入返済という経営者としてのプレッシャーから解放されたことも大きい。1年の顧問契約はもうすぐ満了となるので、これからは新たにチャレンジしたいと思っていることに集中してみようと思っています。いまは好きなことに挑戦できるので、私なりに価値のある何かを新たに創造してみたいと考えています。
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