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CASES

No.3 飲食事業の事業譲渡

店舗中心の生活から、仲間と楽しむ暮らしへ。 ライフスタイルを変える決断をしました。

(インタビュアー:吉川(写真右) 2019年9月インタビュー実施)

「一代で数十店舗を展開した後、徐々に店舗の集中と選択をされていった譲渡オーナー様の事例です。私が学生の頃、実は何度も通っていたお店だったのですが、終活を検討されているとお聞きして紹介いただいた方にお願いしてアポイントをいただきました。あまりM&Aのことは考えられてはいなかったのですが、初回の打ち合わせをさせていただいてから、半年間余りで最終契約に至った事例です。
そんな譲渡オーナー様がM&Aをなぜ実施するに至ったのか、M&Aに不安はなかったのか、譲渡後の暮らしはどうなのか、いくつかヒアリングをさせていただきました」
M&A概要
譲渡企業
業種飲食店
売上約3億円
オーナーの年齢60代
譲渡の主目的後継者不在の為
譲受企業
業種飲食事業(会社新設)
売上0円
オーナーの年齢40代
譲受の主目的新規参入の為

Q1:譲渡を考えたきっかけは何でしょうか?

正直、全くM&Aという手法は考えていなかったですね。後継者もいなかったので、終活としてあと数年間はやってキレイに畳もうかと考えていました。吉川さんがお越しになられて、「いま会社を譲り渡すといくらくらいになるか」だけまずは聞いてみようと思って、顧問税理士を紹介したんですが…暫定の評価額を見たときは驚きましたね。店舗を5店舗に縮小していたのに、こんな値段がつくのかと。抱えていた負債を返していく期間と20年余りかけて育ててきたブランドや従業員のことを考えたとき、譲り渡す決断をしました。採用もなかなか厳しくなっていると感じていたので、株の世界でいう「利益確定売り」という感覚でしたね。

Q2:M&Aを進める上で不安はありましたか?

とくに不安はなかったのですが、どういった方が譲り受けてくれるのかは興味がありました。過去に一度、悪い業者に利用されたことがあり、それで負債を抱えていたこともあったので。育ててきたブランドを評価してくださった方が好印象だったのと、先方もこちらも安心して譲り渡しができる事業譲渡という手法を提示いただいたおかげで、トントン拍子に話が進んでいったように思います。従業員の雇用も守られる前提だし、過去に同じ業態の飲食事業で成功された方だったので、譲渡後の不安もほとんどありませんでした。20年来、ニ人三脚で経営を支えていただいた税理士との顧問契約を継続されることもあったので、安心でした。

Q3:譲渡が完了した現在の率直なご感想を教えて下さい

譲渡を通じて得た対価で負債も返せたので、当時はひとつの区切りを感じましたね。これまで店舗中心の生活だったのですが、仲間とゴルフに興じたり、趣味のドライブを楽しんだり、自由気ままな生活が送れるようになっています。それと譲渡してから1年以上が経つのですが、実はいま、仲間とある食品の開発計画を進めていたりもします。これまでやってきた商品とは異なるですが、あーだこーだと知恵やノウハウを出し合いながら、こんな食品があったら流行るんじゃないかと、ある意味で純粋に開発を楽しんでいます。経営者としての責務からは解放されましたが、ヒマにはなりませんね(笑)。次の人生を、思う存分楽しんでいきたいと思います。
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